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『尺には尺』

観終わってすぐは「これは喜劇なのか??」ってもやもやしてたんだけど、パンフレットを読んで、「結婚が罰として描かれている」とあってなるほどと思いました。 劇中で結婚するカップルに対して、どう考えても破綻するだろってもやもやしてたけど、それで良いんだなと。


というのも、当時は「婚前交渉は罪だけど結婚しちゃえばオッケー」っていうなんだかすごい決まりが実際にあったらしく、いわゆるできちゃった婚はその罪を逃れられる手段だったとか。シェイクスピア自身もできちゃった婚だったらしい。

藤木さん演じる性に興味がなく厳格な公爵代理・アンジェロ、多部ちゃん演じる純粋すぎる修道女見習い・イザベラ、辻さん演じる心が広いと見せかけて一番ちゃっかりしている公爵が中心人物。


イザベラの兄・クローディオが恋人を正式な結婚の前に妊娠させてしまい、アンジェロによって罪だと判断され、死刑を宣告されてしまうところから物語は始まる。


兄の死刑を取り消すため、イザベラがアンジェロに直談判しに行ったところ、アンジェロはイザベラの話ぶりにすっかり虜になってしまい、「お前を私にくれるなら兄貴を殺さない」なんてむちゃくちゃな要求をするものの・・・というお話。

人の血が流れてないなんて言われるほど厳しかったアンジェロはイザベラに恋焦がれてのたうち回ってるし、イザベラはイザベラで純粋であるがゆえに「お兄さまの命よりも私の純潔の方が大切!だから死んで!」なんて残酷なことを大まじめに言ってるし、そういう登場人物の真剣な姿にこそ笑っちゃう。

オチが「ズコーーーーッ!もうええわ!」的な展開で吉本新喜劇っぽいなと思いました。新喜劇まともに見たことないけど。

通路を使った演出が多用されていて、通路じゃなくお客さんの前(!)を通ることもあってびっくりした。2階席で全部を見れなかったのはちょっと悔しかったなあ。